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香典は仏式葬で、霊前に供える金品のこと。
お供え物の意味から、道外では、通夜、葬儀に参列したお礼として受けるのは
会葬お礼品であり、別に49日に合わせて香典返しが送られるとか。
しかも、香典返しの品物に掛けられる率は、いただいた額の30%-50%が定着している
といいます。
札幌で、知人として参列した場合の香典は5000円程度だと思われます。
つまり、会葬者一件に最低でも1500円の出費!!!
なるほど、これでは葬儀費用はかさむわけです。
北海道の香典返しは、受付で香典を渡したあと即、戒名、法名などが既に印刷された
会葬礼状と共に手渡されます。
よほどの額を包まれたときに限り、後に贈り物をする程度です。
包まれた香典は早速受付にて開封され、金額別ではなく、どの人も同じものを受け取ります。
このようになった理由は諸々あるでしょうが、その昔。
北海道の人々の生業は、第一次産業に大きく依存していました。
農業をたとえとするならば、作物の生育に(待った)はなく、葬儀後の挨拶に、
そうそう長い時間をとることは不可能です。
生きるが為に、割り切ったせいではないか? これは私見ですが。
筆者は歌志内市の出身です。
人口5000人を切り、日本一小さな市となったマチですが、その昔は賑わいを
見せた空知の炭都の一つでした。
小さな頃、葬式から帰った父から中華饅頭を渡された記憶がよみがえります。
大正時代から香典返しのほかの返礼品として、需要が多かったとのこと。
また、空知郡全般だと思いますが、通夜の帰りの玄関先で、香典返しの他に、缶コーヒー
やジュースなどをいただきました。
今でも、心温まる風習は生きているのでしょうか。
特段に頼まれるわけでもなく、隣組として、自らも香典を包みながら自主的に手伝って、
お葬式を地域が支えた古き良き時代が懐かしく思えます。